特別保存刀剣特別保存刀剣
則重 刀 則重 刀
No.039017則重 金象嵌銘 正宗兄弟子 最上作 金筋幾重にも頻りに掛り地刃明るく冴える傑作 二尺二寸三分
- 銘表Mei-Omote
- 則重 金象嵌銘
- 登録証Registration
- 青森県 Aomori 令和4年7月22日 7/22/4(Reiwa)
- 時代Period
- 鎌倉末期元亨頃
- 法量Size
-
刃長 67.7cm (二尺二寸三分) 反り 1.2cm
元幅 2.9cm 先幅 2.0cm 元重 0.62cm 鎬厚 0.69cm 先重 0.47cm 鋒長 3.1cm 茎長 17.8cm 重量 710gHachou 67.7cm (二尺二寸三分) Sori 1.2cm
Moto-Haba 2.9cm Saki-Haba 2.0cm Moto-Kasane 0.62cm Shinogi-Thikess 0.69cm Saki-Kasane 0.47cm Kissaki-Chou 3.1cm Nakago-Chou 17.8cm Weight 710g - 国Country
- 越中越中
- 姿Shape
- 鎬造、庵棟、身幅広く、腰反りつき、中鋒。鎬造、庵棟、身幅広く、腰反りつき、中鋒。
- 鍛Kitae
- 板目肌つみ、杢目肌交じり、肌立ち、地沸微塵に厚くつき、乱れ映りたつ。板目肌つみ、杢目肌交じり、肌立ち、地沸微塵に厚くつき、乱れ映りたつ。
- 刃文Hamon
- 浅いのたれ調に、小乱れ・互の目など交じり、湯走り掛り、足・葉頻りに入り、沸深く付き、金筋頻りに掛り、匂深く、匂口明るく冴える。浅いのたれ調に、小乱れ・互の目など交じり、湯走り掛り、足・葉頻りに入り、沸深く付き、金筋頻りに掛り、匂深く、匂口明るく冴える。
- 帽子Boushi
- 乱れ込んで先掃きかけて返る。乱れ込んで先掃きかけて返る。
- 茎Nakago
- 大磨上、先切、鑢目浅い勝手下り、目釘孔一。大磨上、先切、鑢目浅い勝手下り、目釘孔一。
- ハバキHabaki
- 金着二重。金着二重。
- 彫物Carving
- 表裏に棒樋を掻き流す。表裏に棒樋を掻き流す。
- 説明Drscription
- 越中則重は、越中国婦負郡呉服の住で、江義弘の父と伝える。『古今銘尽』など江戸期の刀剣書は正宗十哲の一人として挙げているが、年紀に延慶・正和等が見られることなどから、新藤五国光門で、正宗の兄弟子にあたるようである。作風は正宗に類似するが、鍛肌に特色があり、大板目が肌立ち地景が太く頻りに入り、渦巻き状を見せるなど、いわゆる「松皮肌」と呼称される同工独特の肌合を呈する。この刀は、身幅広く、腰反り付き、中鋒となる鎌倉末期の体配で、つんだ大板目肌に杢目がよく交じり、地景よく入り、肌立ち、乱れ映り立つ黒みがかった松皮風の地鉄に、浅くのたれて、小乱れ・小互の目など交え、湯走り掛り、足・葉頻りに入り、華やかに乱れ、沸深く付き、金筋頻りに掛るなど刃中よく働き、覇気溢れ、匂深く、匂口明るく冴える傑作である。越中則重は、越中国婦負郡呉服の住で、江義弘の父と伝える。『古今銘尽』など江戸期の刀剣書は正宗十哲の一人として挙げているが、年紀に延慶・正和等が見られることなどから、新藤五国光門で、正宗の兄弟子にあたるようである。作風は正宗に類似するが、鍛肌に特色があり、大板目が肌立ち地景が太く頻りに入り、渦巻き状を見せるなど、いわゆる「松皮肌」と呼称される同工独特の肌合を呈する。この刀は、身幅広く、腰反り付き、中鋒となる鎌倉末期の体配で、つんだ大板目肌に杢目がよく交じり、地景よく入り、肌立ち、乱れ映り立つ黒みがかった松皮風の地鉄に、浅くのたれて、小乱れ・小互の目など交え、湯走り掛り、足・葉頻りに入り、華やかに乱れ、沸深く付き、金筋頻りに掛るなど刃中よく働き、覇気溢れ、匂深く、匂口明るく冴える傑作である。